読み物

縦読みの作り方と楽しみ方

更新日:2026年10月17日

なんでもない文章なのに、各行の最初の文字だけを縦に読むと、別のメッセージが隠れている。そんな「縦読み」は、ネットの掲示板やメールで楽しまれてきた言葉遊びです。このページでは、縦読みのしくみと、上手な作り方のコツを紹介します。

縦読みとは

縦読みは、文章の各行の1文字目をつなげて読むと、別の言葉が浮かび上がるようにした文章です。たとえば、次の文章の1文字目を上から読んでみてください。

文章1文字目
ありがとう、今日も助かりましたあ
いつも本当にお世話になってますい
してほしいことがあれば言ってねし
てつだえることは何でもするよて
るすの間のことは任せてくださいる

1文字目をつなげると「あいしてる」。ふつうのお礼の文章に見えて、実はメッセージが隠れている、というのが縦読みの面白さです。昔からある「折句(おりく)」という、和歌の各句の頭に言葉を詠み込む技法と同じ発想です。

ネットで広まった縦読み

縦読みは、平成のネット掲示板でよく見かける遊びでした。真面目な書き込みに見せかけて、縦に読むとオチが隠れていたり、本音がこっそり書かれていたりします。気づいた人が「縦読みw」と反応するまでがお約束、という雰囲気もありました。ケータイのメールでも、告白や誕生日のお祝いに縦読みを仕込む人がいたようです。

上手な縦読みの作り方

  1. 隠したい言葉を決める:最初は「ありがとう」「おめでとう」など、4〜6文字くらいの言葉がおすすめです。
  2. 1文字ずつ、その文字で始まる文を考える:「あ」なら「ありがとう」「あした」「あの日」など、使いやすい書き出しをいくつか出しておきます。
  3. 全体の流れをそろえる:1行ずつは自然でも、つなげると話がバラバラになりがちです。全体でひとつの話題になるように調整すると、縦読みに気づかれにくくなります。
  4. 行の長さをそろえる:1行だけ極端に短いと不自然です。だいたい同じ長さにそろえると、見た目もきれいです。

作るときのコツ

  • 「を」「ん」「っ」は難しい:これらで始まる自然な文はほとんどありません。隠す言葉を選ぶときに、こうした文字が入らないものにすると作りやすくなります。
  • ひらがなで考える:漢字で始まる行は、読み方で縦読みになります。「明日(あした)」のように読み方を意識すると、書き出しの選択肢が増えます。
  • ヒントを添える:気づいてもらえないと寂しいので、最後に「縦に読んでね」とさりげなく書き添えるのもありです。
  • 横書きと縦書きの両方で試す:縦書きの文章なら、各行の1文字目は「横に」並びます。縦書き変換で縦書きにしてから、上の段を右から左へ読む「横読み」にしても面白いです。

使うときの注意

縦読みは遊び心のある言葉遊びですが、悪口や、相手を傷つける言葉を隠すのはやめておきましょう。気づいた人だけが笑える、やさしいメッセージにするのが、縦読みを楽しむいちばんのコツです。

反対から読んでも同じになる言葉遊びは回文の楽しみ方で、縦書きの文章の作り方は縦書きツイートの作り方で紹介しています。