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文字化けはなぜ起きた?平成のパソコン・ケータイあるある

更新日:2026年10月16日

メールを開いたら「縺薙s縺ォ縺。縺ッ」のような読めない文字がずらり。平成のパソコンやケータイを使っていた人なら、一度は「文字化け」に出会ったことがあるのではないでしょうか。このページでは、文字化けがなぜ起きていたのかを、なるべくやさしく解説します。

文字はすべて「番号」で保存されている

コンピューターは、文字をそのまま覚えているわけではありません。「あ」はこの番号、「い」はこの番号、というように、文字ごとに決められた番号(コード)に置き換えて保存しています。この「どの文字に、どの番号を割り当てるか」のルールを文字コードと呼びます。

文字化けは、書いた側と読む側で、使っている文字コードが食い違ったときに起こります。書いた側のルールで保存された番号を、読む側が別のルールで文字に戻してしまうので、まったく違う文字が表示されるのです。

日本語には文字コードがいくつもあった

平成のころ、日本語の文字コードは1つに決まっていませんでした。代表的なものは次の3つです。

  • Shift_JIS(シフトジス):Windowsのパソコンやケータイなどでよく使われた文字コード
  • EUC-JP:UNIX系のコンピューターや、当時のウェブサイトの一部で使われた文字コード
  • ISO-2022-JP(JISコード):電子メールで日本語を送るときの標準として使われた文字コード

同じ日本語でも、どの文字コードで保存するかによって番号の並びが変わります。そのため、ホームページやメールを開くソフトが文字コードを読み違えると、文字化けが起こりました。ブラウザのメニューから「エンコード」や「文字コード」を手で切り替えて直した、という経験がある人もいるはずです。

文字化けにも「型」がある

文字化けは、でたらめに見えて、どの文字コードをどう読み違えたかによって見た目のパターンが決まっています。たとえば「こんにちは」は、次のように化けます。

どう読み違えたか「こんにちは」の見え方
UTF-8 で書いた文字を Shift_JIS として読む縺薙s縺ォ縺。縺ッ
EUC-JP で書いた文字を Shift_JIS として読む、ウ、ヒ、チ、マ
Shift_JIS で書いた文字を UTF-8 として読む����ɂ���

「縺」がたくさん並んでいたら UTF-8 の読み違え、半角カナと「、」が交互に並んでいたら EUC-JP の読み違え、という具合に、見た目で原因の見当がつくこともあります。「�」は、文字として読めない番号が来たときに表示される「代わりの記号」です。

機種依存文字と半角カナ

文字コードが同じでも化けてしまう文字がありました。それが機種依存文字です。「①」「㈱」「Ⅲ」などの記号は、メーカーが独自に追加した番号に入っていたため、Windowsで書いたものをMacで開くと別の記号になったり、表示されなかったりしました。「丸数字はメールで使わない」というのは、当時のちょっとしたマナーでした。

同じように、半角カナ(アイウエオ)もメールでは避けるように言われていました。電子メールの標準だったISO-2022-JPでは、半角カナを正式には扱えなかったためです。ケータイ同士のメールではふつうに使えても、パソコンに送ると化けてしまうことがありました。ギャル文字で半角カナが多用されていたのは、ケータイの中だけで完結する文化だったからとも言えます。

ケータイの絵文字も、会社ごとに番号の割り当てが違ったので、別の会社のケータイに送ると「〓」などに化けることがありました。くわしくはガラケーのメール文化を振り返るで紹介しています。

今はなぜ文字化けが減ったのか

文字化けが減った一番の理由は、世界中の文字を1つのルールで扱うUnicode(ユニコード)と、その保存方法であるUTF-8が広く使われるようになったことです。今のウェブサイトの多くはUTF-8で作られていて、スマホやパソコンもUTF-8を前提にしています。丸数字や絵文字もUnicodeに入ったので、機種による違いもほとんどなくなりました。

それでも、古いソフトで作ったファイルや、CSVファイルを表計算ソフトで開いたときなど、今でもたまに文字化けに出会うことがあります。そんなときは「どこかで文字コードが食い違っている」と考えると、原因を探す手がかりになります。

参考