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平成のSNS史|掲示板・mixi・前略プロフからLINEまで

更新日:2026年10月19日

今では誰もが当たり前のように使っているSNS。でも、平成のはじめにはまだ、インターネットそのものが一部の人のものでした。平成の30年間で、日本のネットのつながり方は大きく変わっています。このページでは、平成のネットコミュニティとSNSの移り変わりを、ざっくりと振り返ります。

平成の前半:掲示板と個人ホームページ

平成の前半、パソコン通信やインターネットの利用者は、テーマごとに分かれた掲示板やチャットで交流していました。1999年には匿名掲示板「2ちゃんねる」が開設され、名前を出さずに誰でも書き込める場として大きく広がります。ここから、たくさんのネットスラングやアスキーアートが生まれました。

また、自分でホームページを作って、日記や趣味のことを書き、訪問者に掲示板へ書き込んでもらうのも人気でした。トップページに置かれた「アクセスカウンター」の数字が増えていくのを見るのは、ちょっとした楽しみでした。

ケータイで広がったネット

1999年にNTTドコモの「iモード」が始まると、携帯電話からネットやメールが使えるようになり、若い世代のネットの入り口は、パソコンからケータイへと移っていきます。ケータイ向けのホームページ作成サービスや、自己紹介ページを作る「プロフ」、ケータイで読む小説などが次々に生まれました。くわしくはガラケーのメール文化、平成の「プロフ」文化、ケータイ小説ブームで紹介しています。

2004年ごろ:日本のSNSの始まり

2004年2月には、日本のSNSの代表格となる「mixi(ミクシィ)」のサービスが始まりました。当初は、すでに登録している人からの招待がないと参加できない仕組みで、招待状をもらうこと自体がちょっとしたステータスになりました。

mixiで特に話題になったのが「足あと」機能です。自分のページを誰が見に来たのかが分かる仕組みで、「足あとを付けたのに何も書き込まないのは失礼?」といった、独特の気づかいも生まれました。同じころには、GREE(グリー)もサービスを始め、日記やコミュニティで人とつながるSNSが広がっていきます。

また、このころはブログも大流行しました。芸能人がブログを書くようになり、ファンが毎日の更新を楽しみにする文化も生まれます。

ケータイゲームとSNS

2006年には、ケータイ向けのゲームとSNSを組み合わせた「モバゲータウン」が登場し、中高生を中心に大人気となりました。その後、ケータイのSNSで遊ぶ「ソーシャルゲーム」が大きな市場に育っていきます。ゲームを入り口に、知らない人ともつながるという楽しみ方が広まりました。

2008年ごろ:Twitterの上陸とスマホの時代

2008年4月には、Twitterの日本語版が始まりました。短い文章をつぶやく気軽さが受けて、日本は世界の中でもTwitterがよく使われる国の一つになっていきます。「〜なう」という言い方が流行したのもこのころです。

同じ2008年には、日本でもiPhoneが発売され、スマートフォンの時代が始まります。ケータイ向けに作られていた多くのサービスは、スマホの普及とともに少しずつ姿を変えていきました。

2011年:LINEの登場

2011年6月には、メッセージアプリ「LINE」のサービスが始まりました。東日本大震災のあと、大切な人と手軽に連絡を取れる手段の必要性を感じたことが、開発のきっかけの一つだったと紹介されています。

LINEのスタンプは、文字を打たなくても気持ちを伝えられる新しい表現として、あっという間に広まりました。ガラケーのメールで顔文字やギャル文字を使って気持ちを表していた文化は、スタンプへと受け継がれていきます。

平成の終わり:写真で伝える時代

平成の終わりごろには、写真や動画を中心にしたSNSが若い世代の主役になります。2017年には「インスタ映え」が新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれました。文字で気持ちを伝える時代から、写真や動画で伝える時代へと、SNSの中心は移っていきました。

変わらないもの

平成のSNSの歴史を振り返ると、使う道具は大きく変わっても、「友達とつながりたい」「自分らしさを表現したい」という気持ちは変わっていないことが分かります。掲示板のAA、ケータイの顔文字、プロフの自己紹介、そして今のスタンプやストーリーズ。どれも、その時代の道具を使って、自分を表現しようとした工夫です。

参考